概要
はじめに、テストデータや進捗の管理をするためのデータの単位を決めて、CATに登録します。
CATは次の3つの単位で、プロジェクトの情報・テスト仕様書や結果の情報・進捗情報など全てのデータを管理します。(それぞれ上の単位が下の単位を包括する親子関係となっています。)
1.サービス
ソフトウェアベンダーにおけるパッケージや、SIにおけるエンドユーザーのシステムなど、開発・テスト対象となるシステム全体指す単位です。
サービスが異なる場合、テスト仕様書や障害情報などは関連しないとの前提より、サービスをまたぐ情報の関連付け・コピーなどはできません。
2.プロジェクト
テスト仕様書・課題(バグ・問合せなど)のデータと進捗を管理する、主に案件を表す単位です。
さらに細かく工程で分割した場合、全ての工程の情報をプロジェクト単位にまとめて表示することもできます。
プロジェクト間でのデータの関連付けやコピーができ、過去のテスト仕様書のコピーや、発生した課題について他プロジェクトに原因がある課題情報とリンク情報を付加するなどの操作ができます。
3.工程
プロジェクト内で、さらに細かくテスト仕様書・課題情報のデータと、進捗をわけて管理するための単位です。
通常、開発やテストの工程単位で設定します。
運用後のHotfixやアジャイル開発など、管理対象の期間が短い場合はプロジェクトを通期の開発プロジェクトに設定し、工程にバージョンやスプリントを設定する運用も可能です。
これから管理するプロジェクトについて、この3つの単位をどのように設定するかを決めてください。それぞれの単位で分けられるデータと、プロダクトや案件毎に設定例を説明します。
[データの設定例]
利用手順
上記の単位を決めた後、サービス及びプロジェクトを作成します。(工程はプロジェクト内で設定します)以下にサービスとプロジェクトについて最低限の設定項目及び手順を記載します。
1.サービスを作成する
- システム管理アイコン(ウィンドウ右上の歯車)>サービス管理を開きます。
- 新規作成ボタンを押します
- サービスの基本設定画面で、最低限入力が必要な以下の項目を設定します。
- サービス名
製品の名称など、各画面に表示したいサービスの名称を入力します。 - サービス識別子
サービス課題管理でIDとして利用する任意の英文字6文字を入力します。
(必要に応じてあとからでも変更できます。)
- サービス名
- 登録するボタンを押して、完了します。
(参考資料)ユーザマニュアル - 活用編 - 「4.1.新しいサービスを作成する」
2.プロジェクトの作成、工程の設定をする
- システム管理アイコン(歯車アイコン)>プロジェクト管理を開きます。
- プロジェクト一覧画面内で、プロジェクトを作成するサービスを「サービス名」の一覧から作成します。
- 新規作成ボタンを押します
- プロジェクト基本情報設定画面で、最低限入力が必要な以下の項目を設定します。
- プロジェクト名
案件名など、各画面に表示したいプロジェクトの名称を入力します。 - 識別子
プロジェクトの課題管理でIDとして利用する任意の英文字6文字を入力します。
(必要に応じてあとからでも変更できます。) - プロジェクト期間
プロジェクトの開始日、終了日を入力します。
- プロジェクト名
- 工程の横の登録ボタンを押して工程登録ダイヤログを表示します。
- 以下の項目を入力後、追加ボタンを押して、必要な工程を追加します。
- 工程名
プロジェクト内で管理したい工程の名称を記載します。 - 開始日・終了日
プロジェクト情報画面の表示や、テスト予定を入力可能な範囲として利用されます。
実際に工程が稼働する期間を入力してください。
- 工程名
- OKボタンを押して戻ります。
- 登録するボタンを押して、プロジェクト作成を完了します。
(参考資料)ユーザマニュアル - 活用編 - 「5.1. プロジェクトを作成する」