概要
プロジェクト中に進捗情報を取得する際、消化したテストケースや、母数とするテストケースのカウント方法を、管理するプロジェクトの運用に合わせて設定できます。
前提情報: デフォルトのテストケースの消化の考え方
CATがテストの実行結果として管理できるステータスは、OK・NG・修正済・対象外・保留・未実行の6つです。
デフォルトでは、テスト実行の完了をテストの消化とみなします。OK・NG・修正済・対象外ステータスのケースは、各進捗画面で消化ケース数に計上されます。保留・未実行ステータスのケースは未消化ケース数に計上されます。
消化ケースに計上するステータス・カウントするケースについては、プロジェクトの運用に合わせて、次の設定があります。
NGステータスを消化数として扱わない
NGステータスを消化数として扱わず、ケースの修正完了後(OKまたは修正済)消化ケースとして計上する運用が可能です。テストの通過をテストの消化とみなしたい場合に利用します。
対象外ステータスを無効なテストケースとして扱う
テスト実施時、ケースの不備などを理由に実施対象外と判断し「対象外」を設定したケースについて、存在するテストケースの母数として計上しない運用が可能です。対象外を除いた実作業が発生するテストケースに対してのみの進捗を管理できます。
再鑑の運用を行う(主に金融系のシステム、組込み系のシステムなど)
「テストを実施しエビデンスを取得する作業」「エビデンスの正しさを検証する作業(※)」をわけた運用が可能です。1つの工程内で、それぞれの作業毎に進捗をわけて集計することが可能です。
※CATではこの作業を監査テストと呼びます。
利用手順
上記の運用が必要な場合、サービス管理・テストの基本設定内にある各オプションの設定を行ってください。
設定画面
システム管理アイコン(ウィンドウ右上の歯車) > サービス管理 > 任意のサービス > テストの基本設定
オプション項目
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テストステータス > NGを実行済みステータスとして利用する
NGステータスを、消化とカウントしない場合、OFFにしてください。 -
テストステータス > 対象外を無効なテストケースとして扱う
対象外を母数として計上しない場合、ONにしてください。 -
監査モード > 監査モードを有効にする
テスト分とそれをチェックする監査分の進捗を分ける場合、ONにしてください。プロジェクト内で以下の操作が可能になります。- テスト仕様書の列設定で、実行列をテスト分・監査分と分けて設定できます。
- 各進捗画面で、テストと監査分をわけて表示します。
(参考資料)ユーザマニュアル - 活用編 - 「4.3.1. テストの基本設定を行う」