ダウンロード版サーバーに関するメモリ設定についてデフォルトでは次の通りになっています。
- CATの利用メモリ：756MB
- MySQLの利用メモリ：128MB
利用ユーザーが100名を超える場合や、大量のテストケース (5,000～10,000ケースが目安)のアップロードが発生する場合、サーバーに搭載されているメモリの容量にかかわらずメモリ不足が発生する場合があります。
利用状況について上記のような状況が見込まれる場合、あらかじめ搭載メモリの容量に応じて各種 サーバーの利用メモリの容量を追加してください。
メモリの容量に応じた設定の目安
- 搭載メモリが16GBの場合
・CATの使用量：6GB程程度
・MySQLの使用量：2～3GB
(搭載メモリが16GBを超えるようであればMySQLの使用量を4～5GB程度に設定いただくと、パフォーマンスの向上が見込めます。) - 搭載メモリが8～12GB程度の場合
・CATの使用量 ：3GB～5GB程度
・MySQLの使用量：1～2GB程度
※CAT、MySQLの合計使用量が搭載メモリよりも数GB少なくなるように設定してください。
設定箇所(CAT)
該当の設定ファイル
Cent / RHEL 6.x系の場合: /etc/init.d/cat.service
Cent / RHEL 7.x系の場合: /etc/systemd/system/multi-user.target.wants/cat.service
設定方法
以下の通り設定し、CATを再起動してください。
変更箇所(Xms(開始時のヒープサイズ)及びXmx(最大のヒープサイズ))
Cent / RHEL 7.x系の場合
変更前 Environment= "CATALINA_OPTS=-Xms756M -Xmx756M -Xss1280k -Djava.net.preferIPv4Stack=true"
変更後 Environment= "CATALINA_OPTS=-Xms6144M -Xmx6144M -Xss1280k -Djava.net.preferIPv4Stack=true"
※通常設定から6GBに変更する場合(2の倍数で変更します)
設定箇所(MySQL)
設定対象ファイル
my.cnf
※通常は/etc/my.cnfに配置
設定項目
innodb_buffer_pool_size
設定方法
ファイル更新後、mysqldを再起動してください。
変更箇所
変更前 innodb_buffer_pool_size=128MB
変更後 innodb_buffer_pool_size=2560MB
※通常設定から2GBに変更する場合(2の倍数で変更します)
CATサーバーにてメモリ不足が発生したときの挙動と対応
メモリ不足が発生した場合、以下のような挙動が発生します。
- CATのアプリケーションにアクセスした時、反応が無い、もしくは著しくレスポンスが遅い
- 稼働ログ(※)上にOutOfMemoryのログが出力される
※/(インストールディレクトリ)/logs/catalina-daemon.out.txt cat_tcm_cust_batch.log cat_tcm_cust.log など
このような場合CATサーバーを再起動してください。